2016年3月21日月曜日

2016年度,2017年度の租税法の授業について(法科大学院)

 私は,2016年度,神戸大学法科大学院では,「租税法2(4単位)」及び「R&W租税法(2単位)」の授業を担当いたします。後者は,2015年度までは共栄法律事務所の元氏先生に担当していただいておりましたが,2016年度からは私の担当となります。
 「租税法2」では,2015年度後期に開講した「租税法1」に引き続き,金子宏ほか編『ケースブック租税法』に沿って,租税法の基本的な考え方や重要判例について学んでいきます。「租税法1」は若干駆け足気味でしたので,その範囲の復習もいたします。
 なお,2016年度には「租税法1」の授業は開講いたしません。神戸大学法科大学院に在学中の方で,あるいは卒業生の方で,租税法を勉強したいが上記のような租税法関係科目を取ることができないがなお租税法を勉強してみたいという人は,適切な書物等を紹介しますので,お気軽にご連絡下さい。

 2017年度からは,3L生向けに「租税法1(2単位)」を前期に, 「租税法2(2単位)」と「R&W租税法(2単位)」を後期に開講する予定です。これは,(1)現在の司法試験の租税法の試験範囲の広さから考えると,3Lから準備を開始すれば十分であること(2Lのうちは基本科目の勉強に専念すべき),(2)司法試験で租税法を選択しないが租税法を勉強したいという人にとっては3L前期に「租税法1」を開講することが便宜であると考えられること,によるものです。「租税法1」では所得課税の基礎(所得税法のほぼ全範囲),「租税法2」では租税法総論と法人税法を扱い,「R&W」ではさらに発展的な内容を取り上げます。教科書類との対応関係で言えば,「租税法1」は『租税法概説』の所得税部分あるいは佐藤英明『スタンダード』,「租税法2」は『租税法概説』の総論・手続法・法人税の部分に対応します。

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