2009年7月15日水曜日

2009年前半の仕事

アメリカから戻って、1年が経ちました。4月からは、あくまで形式的にですが、法科大学院に移籍しました。
研究面では、色々と書き貯めているのですが、なかなか公表できるレベルに達しません。
かろうじて公表できたものとしては、まず、

「アメリカ合衆国における不動産流通税」海外住宅・不動産税制研究会編著『欧米4か国における住宅・不動産関連流通税制の現状と評価』(2009年、財団法人日本住宅総合センター)

があります。アメリカ合衆国の、特にペンシルベニア州の不動産流通税について調べたものです。
次に、

「外国子会社合算税制の意義と機能」フィナンシャル・レビュー94号(2009年)

は、いわゆるタックス・ヘイブン対策税制について、アメリカ法の文献を渉猟して、その本質に迫ったものです。個人的には、非常に勉強になりましたが、果たしてどのくらい読んでもらえるかどうか。
この他に、同僚の野坂教授に誘っていただいて、法学教室の「判例セレクト2008」に執筆することができました。税法の遡及適用についての裁判例の解説です。他では指摘されていないことを少し書いたつもりでしたが、字数制限が厳しかったので、わかりにくいかもしれません。