2014年5月9日金曜日

2014LS租税法1第6回5月9日

今日は,ケースブック280ページのゴルフ会員権贈与事件の頭出しまで進みました。次回,この事件について詳しく検討します。299ページ1行目まで,読んできて下さい。

租税法講義2014第6回レジュメ

2 租税法と私法
(1)借用概念
借用概念とは何か?
借用概念にはどのようなものがあるか?
「借用概念」という考え方の背後には国家と市場の関係についてのどのような理解が存在するか?
(2)借用概念の解釈
借用概念の解釈に関する統一説とは何か?
鈴や金融事件最高裁判決は「利益配当」の概念をどのように解釈したか?
取引が外国法を準拠法として行われた場合に,借用概念の解釈との関係をどのように整理すればよいか?
(3)借用概念の修正
借用概念が明文で修正されている例としてどのようなものがあるか?
借用概念が解釈上修正されている例としてどのようなものがあるか?
(4)私法取引と租税法
租税法に関する当事者の勘違いは民法の錯誤無効を主張する理由となるか?
私法上の法律関係の遡及的変動は,租税法律関係にどのような影響を及ぼすか?
3 租税回避の否認
(1)節税・脱税・租税回避
節税とは何か?
※(授業で説明したような節税の定義を採用すると)絶対に合法であって租税回避ではないと言い切れるような「節税」は実はあまり存在しない。
脱税とは何か?
※実は普遍的な「脱税」!
租税回避とは何か?租税回避という概念は必要か?

先例拘束性とChevron敬譲

論究ジュリスト9号(2014年5月)192-195頁に,「アメリカ法における先例拘束性とChevron敬譲の優先劣後」という論文が載りました。United States v. Home Concrete & Supply, LLC, 132 S. Ct. 1836 (2012) という判決の紹介です。

※その直前に載っている,刑事判例研究の三代川邦夫評釈は,租税法の観点からも大変興味深いものです。こちらも合わせてどうぞ。